高知市で一〜五日、写真展「平和だった頃(ころ)のアフガニスタン」を主催した県内の大学生が二十五日、県庁に橋本大二郎知事を訪ね、平和について語り合った。 イオン高知ショッピングセンターで開かれた写真展には大阪府門真市の写真家、長島義明さん(五九)が昭和五十三年にアフガニスタンで撮影した約五十点を展示。戦火にまみえる前の姿を通して戦争と平和を考えてもらおうと、高知大大学院生の田中憲仁さんを代表に、県内四大学の学生約二十人が主催した。 同展には約一千五百人が訪れ、そのうち一千二百人余りから集まったアンケートの結果を基に、学生たちは成果を報告。 「多くの人が『よかった』と感銘を受けて<れた」「自分が幸せなことを平和だと感じる人が多い。平和は人との関係の中で探す必要があるのでは」などと述べた。 「平和だと思う瞬間は」二十年後の日本は平和だと思うか」と質問され、橋本知事は「仕事がなくてボーッとしていられるとき」「日本はきな臭くなってきた。必ずしもいい方向に進んでいるとは思わない」などと回答。「みんなが幸せ、平和だと感じ、それが最大公約数になっていけばいい」と話していた。 |