人生のテーマページでご紹介する理由
失業率は経済学の最も重要なテーマであり、政治問題、社会問題としても重要です。
内田さんは、若者の気持ちが、働くことに向かっていないことを、テレビドラマなどを例にして、指摘しています。
日本の製造業や農業の高齢化。
こういったものの根本に、仕事にかっこよさや自由を求める若者の意識があるのは間違いないことだと思います。
依光感想
失業問題というと、ホームレスの人々をすぐにイメージするのではないでしょうか?全く別世界のイメージです。しかし内田さんに「フリーターも、失業者なんじゃない?」と問いかけられ、うーんとうなってしまいました。
就職活動のお手伝いをするようになって感じるのは、「なぜ働くのか?」ということに対して、誰もが明確な答えを出せないということです。現在定職についている人も含めて。
もし自信を持って働いている人が多いのなら、学生が理想とする社会人はもっともっと沢山いるはずですから。
内田さんが文章の中で書いてある、「金、金、っていうけどさ。金でいったい何が買えるというんだよ、ヤマダ。金で愛が買えるか?金が疲れたお前を抱きしめてくれるか?」などという部分は、自分たちの世代は、実際に、いやというほど聞かされています。
自分たちの世代は、「会社人間」「会社の歯車として働く」ということを嫌悪し、自由な時間と自分のやりたい仕事だけをやりたいという意識が、今までのどの世代よりも強いのかもしれません。
この自由な時間を持てて、やりたい仕事をやるという生き方は自分は否定しません。
しかし、不安があります。
その自由な時間を持てて、やりたい仕事をやるという生き方を実現できているのでしょうか?
やりたいことっていうのは、本当にやりたいことなのでしょうか?
面子で今の状況を選んでいるのではないでしょうか?
そこに疑問を持っているのです。
自信を持って誰に対しても胸をはれる若者は少ないと思うのです。
フリーターをなんとなく選んでしまう学生。なんとなく大学院に行ってしまう学生・・・。
就職活動のお手伝いをする中でいつも言っているのは、「自分の頭で考えて、決意!」ということです。
自分で人生の選択をして、成功も失敗も自分で受けとめる。
自分で決断して失敗したことは、肥やしになり自分のためになると考えています。
一番愚かなのは、人に言われるままに従い、失敗し、その人のせいにし、時間を浪費することです。
FUSEとして、就職活動をする大学生には、就職試験を受ける仕事が、
「自分の心から出た結論なのか」
それとも
「テレビや他人からの情報によって自分がやりたいと思ってしまったものではないのか」を
明確に見極めてもらえるようなお手伝いができればと思っています。
そして「自分の頭で考えて、決意!」できるように。
かといって自分自身も仕事ということに対する答えは見つかっていません・・・。
みんなといっしょに考えていきたいとも思っています。非常に難しいですね。
この文章を初めて拝見したときに、あまりの切れ味と視点の面白さにものすごく衝撃を受けました。それ以来内田さんのHPを見たり著書を揃えたりと(高砂の講演会にも行ってきました)02年一番の出会いかもしれません。HPや本を是非手にとって見てください。
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